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おめでとうございます

某アナウンサーが、「おめでとう」には過去形が無いと伝えていた。
「おめでとうございます」はあるが「おめでとうございました」は無いということ。

とはいえ「おめでとうございました」という言葉は、正しい日本語ではないが、日常的に耳にする。
それは、TVや式典などで司会者が表彰後の受賞者をステージ上から送り出す言葉として、進行上で使うことが多いからです。
これは進行台本を作ったディレクターか司会者に「進行をスムーズに!」という使命感ばかりが先行して、本来の謝意を無視した結果である。
「おめでとう」と思ってもいないのに「おめでとう」と言ってしまう、稚拙で軽薄な作り手であることをさらけ出している。
言葉をカルク扱いすぎだ。

(進行上の)送り出しの仕切り言葉なら「おめでとうございます」の後に「今後のご活躍を~~」とかナンとかイロイロ考えられる。

もし、どうしても思い浮かばないのなら、目礼くらいに留めておいたほうが美しいのではないだろうか。
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上手なプレゼンのコツというテクニック

本屋さんに行くと「プレゼンのコツ」とか「できるプレゼン」とか「上手いプレゼン」とかいった書籍をちょくちょく見かける。当然ながら、パラパラと立ち読みする。
チャート図の記号やレイアウトが工夫されているのは、わかるし参考にもなる。
でも、残念ながら未だコレは!というものにめぐり合えていない。読み物としては面白いが、実戦むきに作られてはいないのかもしれない。

理由は、テクニック論ばかりで、基礎体力が不足しているのではないだろうか?
フリーキックだけ上手くても、試合では勝てないのと同じ。
あえて言いかえれば、ヘタクソでもナンでも、良いポジションを確保してゴールに入れたら勝ち!
小ざかしいテクニックなんかよりも、ゴールに押しこむチカラや勢いのほうが実戦に向いている。

ここで言う基礎体力というのは、文筆家のように洗練された文章力というほどのことではなく、一つ一つの言葉を慎重に選び、文体に気をつかうこと。それにはナニより一度、手書きで原稿を作ってからタイプアップすることです。
ハナからタイプアップすると、変換しすぎるために漢字だらけになって読みにくいばかりか、ページ全体が黒ずんだ感じに見えてしまう。

当たり前ながら、文章は文字という記号を使って情報や感情を伝える。
特に日本語はアルファベットなどと違い、一つ一つの文字に意味が宿っているし、同じ意味のことを、言い回しや、漢字、ひらがな、カタカナで書き分けることもできる。
こういった気づかいは、本をたくさん読めばある程度は身につく。
寸暇を惜しんで読むこと、書くこと、だと思う。

とはいえ、あえてテクニックっぽい例をあげると、

文字の多い表現は、理系に向いている。
良く言えば、論理的。
少し違う言い方をすると、理屈っぽい、コダワル。

文字の少ない表現は、文系に向いている。
良く言えば、情緒的。
少し違う言い方をすると、直感的、思いつき。

偏りがある場合は、コレでOK。

対象を理系と文系の両者に行うときには、
全体のフレーム構造を作ってから、文節を短く区分してフレームに配置。
各文節それぞれにタイトル(キャッチコピー)をつける。

偏りがない場合は、コレでOK。

見せ方のテクニックの学習も重要だけど、基礎体力をつけるために、たくさんの本を読んだほうがイイかもしれない。多くの文筆家が文章力のトレーニングのために、過去の有名な著作を丸ごと書写するわけですし。

放射線治療マシン

放射線関連の学会展示で、後発メーカーのPRブースを制作したときのこと。
放射線を使って「触れずに発見~触れずに治療ができるマシン」です。
もちろんマシンごとに様々な仕様や特長があるのですが、よく説明をしないと理解してもらえません。
しかも学会はホテルで開催されているので、大きなマシンの実物を持ち込むなどは不可能です。

ナニより、被爆してしまう!

でも、自社の特長をナンとかPRしないと百戦錬磨の他社ブースを相手に、優位に立つことができません。多くのメーカーは、有名なブランド看板をデーンと掲げ、派手なグラフィックのポスターを貼ったり、説明パネルやパワーポイントでプレゼンします。
でも、学会の休憩時間にそんなマターリしていては通り過ぎられてしまいます。ましてや後発メーカーとなると一瞬で、一発で決めなくてはダメです。

そこでまずは「触れずに発見」をカタチにします。
放射線は、透けて見えるわけですから「全体の壁面を透明アクリルのグラフィックパネル」にしました。
作り方は、透明シートにインクジェット出力して、それを空気を押し出しながら透明アクリルに密着させていって完成。アクリル板は支持ベースに差し込んで自立できるようにする。これなら、病院内の片隅に立てておけるので二次利用OK。

次に「触れずに治療」をカタチにします。
放射線は、触れずにピンポイントで患部を治療できるわけですから「フェンシングの剣で天板に置かれたリンゴを突き刺す半透明アクリルのカウンター」にしました。
作り方は、透明イエローのアクリルでカウンターを作成。左側面の下部から、天板の右上部まで剣先を貫通させ、そこのフェイクのリンゴを突き刺して完成。これも病院の片隅に展示できるので二次利用OK。

ウケました。ちょっとしたタレントなみに集客~名刺交換~アポ予約OK!

伝えたいことをカタチに置き換えただけですが、圧倒的な差をつけられる理由はどこにあるのか?よく、インパクト重視!とか言われることがあります。でも、思いつきのビックリ箱では、商談にまでもってゆくのは至難です。
~「インパクト」という言葉の使い方にズレがある…ように思いますが…。~

これらも恐らく患者さんへのインフォームドコンセントのヒントになったように思います。ちなみに、フェンシングの剣は意外と安くて一万円以下で購入できます。

人工骨のCG

某人工骨メーカーの、医療系展示会でお披露目するCG動画を制作したときのこと。

初めて見るセラミック製の人工骨は粒状のもので、骨粗鬆症や圧迫骨折のときに詰め込むのだと聞かされて驚いた。手術方法について骨の模型を使って説明を受け、CG動画を作成。

一つ目のCGのイメージは、人工骨の使われ方イメージ。
圧迫骨折した患部をいくつかの角度から観察した後、映画のミクロ決死隊のように、骨の中に入っていって人口骨をグイグイ詰め込んでいって、修復してゆくシーンを作成。

二つ目のCGのイメージは、圧迫骨折事故~修復のイメージ。
立位から尻餅をついて腰骨の圧迫骨折を起し、人工骨で修復してゆくシーン。

三つ目のCGのイメージは、頭蓋骨骨折事故~修復のイメージ。
ボールが額に当って頭蓋骨が割れて、そこに人工骨のプレートをはめ込んで修復するシーン。悲しい顔から喜ぶ顔への変化も加えてみた。
慣れてくると、徐々に演出したくなる。職業病ですね。

その後もいくつかのCGを作成しましたが、印象に残ったのは術式のCGです。
首の後ろの筋肉から徐々に中に入っていって、一番内側の筋肉で前後に動かすものでしたが、筋肉が複層しているのに時間がかかりました。あと術式には、先生の名前がついて○○式と呼ばれるんですねー。

【後日談】
これら一連の仕事の後、あろうことか自分が交通事故に遭い頭蓋骨骨折をしました。ちょうどその時、このCGを作成した会社が売り込みにきていて、作成したCGと同じものを自分の頭に入れることに…手術の立会いまで行っていただきました…ご縁ですかねー?

一発OKなときもある。

とある静かな土曜日の朝11:00頃のオフィスに、某研究所の方から電話が入る。
ご用件は……ご自身の研究された成果を総務省で発表したいから相談に乗ってもらえないか?とのこと。電話から推測するとカルク出来そうな感じでしたし、ナニよりお急ぎのようでしたので、翌々日の月曜日朝一でアポイントをいただきました。

当然ながらお伺いするには、ある程度の予習は必須です。
ところが、電話でお聞きした断片的な専門用語と、お電話いただいた方の会社名と苗字しかわかりません。
ネットで検索しても、これから発表する研究なわけですから出てくるはずありません。とはいえ、ベースになっている考えとかだけでも仕入れてゆかないことには、子供のつかいになってしまう…おまけに名古屋まで行って空振りもキツイ。

とりあえず大型書店に行って探すしかナイ!
関連しそうな書架を探しても見当たらない。もっとシブイ書店を選択すればよかったのか??
案ずるより産むが易し、書店員さんに検索してもらうとスンナリ発見。
但し、今は倉庫にあって、急いで取り寄せれば翌日の日曜日夕方には書店に着けられますが…。スグに予約して、翌日の夕方に購入することに。
とはいえ、本が到着するまでに少しでも学習しておきたい。
さっきの書店員さんに「関連する書籍はありませんか?」と尋ねると、2冊の本を出してくれた。
親切な書店員さん。
ありがとう。

早速、パラパラと眺めてみると…お目にかかったことの無い記号さんたちが不規則に集まってらっしゃるページや、どこかですれ違ったときにご挨拶だけさせていただいたような気がする数字の配列さんたちに出くわしたのです。
これは私たちのような者が拝読させていただけるような代物ではないので、そっと閉じて丁重にお返し申し上げました。
それにしても、本を出してくれた書店員さんはナニモノ?!

翌日、本が到着。ファッション誌ふうのサイズにホッとしながらも、価格はズッシリ。

ファッション誌ふうだから、ナナメ読みすれば一通りアタマに入るだろうし、一つのテーマについて複数の人が論じているだけだからドーッテコトないだろうなと思いながら、スグ近くの喫茶店でパラパラっとめくってみると…お電話いただいた方の論文が見つかりましたー!
でも、馴れないせいか全然アタマに入ってきません。全体のイメージはできても、パートごとの理解が進まない。記号さんたちを飛ばし読みしているせいか……?
意地になって何度も読みなおしているとトランス状態に到達。ランニングハイなみに気分が高揚してくる。
ハイな気分のまま、ナンとなーく理解できたような気分になり、少しだけ落ち着く。書斎でくつろぐ学者風にコーヒーの香りを鼻で吸い込みながらヒトクチ。

落ち着きを取り戻したところで、他に掲載されている論文も参考程度に眺めておこうかなーと思って読み始めてみると…同じ研究内容についてアプローチの異なった内容が書いてある。ディテールが違うとかナンとかいった次元ではなく、そもそもの言い分が違っている。…まさに目がテン。
舐めてかかったら…痛い目にあう実感をジックリ味わう。

しかも、産学協同研究らしく共同で行っている実験を「産」「学」「公」別々に10くらいの立場で書いてある。さらに、それぞれ少しだけ~やんわりと他社の研究を批判したりしている。誰と誰が見方で、誰が敵なのか?どこが優れているのか?ビミョーです。
この感想は邪魔なだけなのに、半笑いで読んでしまう。
このままだと、面白かったー!という小説を読んだ後の満足感だけしか残らなくなる。
マズイ!引越のときに見つけてしまったアルバムくらいマズイ。

~このあたりから本格的に焦り始める。~
これはオフィスに戻って、全部を読んでメモに書き出しながらネット検索しながら解読するしかない!
結局、わからないところがわかるまで翌月曜の朝5時までかかった。

そこからスグに着替えて、新幹線に乗って名古屋駅で乗り換え、名鉄で最寄り駅からバスに乗り換え、守衛さんとセキュリティを通過して、9時30分着。

カーク船長が登場しそうな意味深な自動ドアを通り抜け、会議室へ。
名刺を交換して、説明の前置きを聞き始めて5分たったときに、論文を拝読しまして理解できている範囲がココまで、曖昧な範囲がココ以降ですとお伝えすると、笑顔で「なーんだ…では、御社にお願いします。よろしく。」と一発OK! プレゼンもしていないのに…。わからないトコばっかりなのに…。それから今後のザックリしたスケジュールを打合せして研究所を後にしたのが10時20分。約50分の面談でした。

こういう決まり方ってアリなんだよなーと、シミジミしながら帰途へ。
わかったつもりで、わかったふうの顔をしなくて良かったーー。

研究員のノルマはキツイ

とある研究所へインタビューに伺い、研究者にもノルマのようなものがあるとお聞きして驚きました。

それは研究の進捗報告や成果発表などという生易しい話ではなく、特許の出願件数なのです。もちろんアイデアがあればイイというわけではなく、重複はもとより出願しようとする特許や周辺の状況を事前に調査しておくなど作業ボリュームも相当なものです。

これらを四半期ごとに上司に報告を求められるのですが、追い立てられると辛くなるので、次の次の期くらいまで準備をしているとのこと。とはいえ、どうしてもまとまらなかったりする時には部内で助け合いしたりもするそうです。それにしても特許がノルマとなると精神的にキツイでしょうね~。

次々とアイデアを出し続けなければならないというのはタイヘンです。そこで思わず、どんなときにアイデアが湧いてくるのですか?とお聞きすると「四六時中ズーっと考えていて、風呂に浸かった時や、子供と遊んでいるときにフッと浮かび上がる」と。

引っぱっていたゴムを少し緩める感じですね。当然ながら、切れるかもしれないくらいにギュッと引っぱっておかないとフッとは出てこないんでしょうね。

パッケージ業界の展示会

石油化学製品を扱っている会社で、カレーやシチューに用いられているレトルトパッケージを学習したときのこと。

レトルトパッケージの仕組は簡単で、ザックリ言えば「缶詰を持ち運びやすくしたもの」です。(あくまでザックリです)
パッケージは2枚のシートを接着して袋型にされていますが、初期の頃は接着剤の匂いがキツイため、カレーにしか採用できなかったそうです。今は、接着剤~シートの改良も進み匂いが問題になることはありません、とのこと。技術革新の進み方がわかる一例です。
などと、専門家にしてみれば、今さらどうということのない話ですがとても感心してしまった。

当たり前すぎるコトながら、ナゼかこのあたりからレトルトパッケージに興味を持つようになってしまった。

レトルトカレーの箱を開けるときにも、箱から取り出すときの感触を確かめながら行う。
ややキツイと「あっ取り出しにくーい」というストレスが発生する。
この感触が少し強めにギュッとした感じだと「具材が大きいかも!」という期待感と「イモだったらハズレだな…」というガッカリ感が交錯する。
そこで思わずパッケージの上から触診をして「お肉だー!しかも、大1+中1!」となると、北極の氷壁が海に崩れ落ちるように、四角い肉が繊維に沿って縦方向に崩れ落ちてゆく噛み心地が思い浮かんでガゼン鼻息が荒くなってしまう。流石はレトルト!缶詰にはできない大仕事です。

反対にスンナリと出てしまったときには、ミンチ肉の夏野菜カレーだったか!と、カレーがゴハンの上を力なく流れ落ちて赤土が剥き出しになったハゲ山が想起されてしまう。これではカレー味のそぼろ入り汁かけゴハンじゃないか!インドやタイあたりの南方のカレーにありがちなユルイ感じに指先が震えてしまう。これは明らかにパッケージデザインの偽りです。カレーではなく、汁かけゴハンの汁とハッキリ表記してもらいたい。
やっぱり日本のカレーは、ゴハンの白壁にガッシリと留まって微動だにしないくらいの根性が欲しい。ともすれば、ソバ屋のカレーのように片栗の薄膜をまとってもよし。

パッケージといえば、箱にも不満がある。
開封後の状態をナンとかしたい。
路上で殴り倒され、そのまま放置されたように転がっている姿が無残すぎる。
売り場で存在を高らかに主張し、意味も無いままに幾度となく揉まれてもシワひとつ残すことなく中身を保護してきた役割を終え、脱力したいのはわかる。よくやった!ご苦労さん、と声もかけてあげたい。
クッキーの箱のように可愛く流用できないのもわかる。しかしアレはいくらなんでもマズイ。

レトルトパッケージだって、さっきまで湯煎されて艶々と湯上り美人だったというのに、力任せに陵辱されて痛々しい姿となっている。箱とすれば取り返しがつかない状況を目の前にして無力感に苛まされる気持ちもわかる。立っているのもやっとのことだろう。ツライ。痛恨の極みだ。
でも、このタイミングでこそグッと歯を食いしばり、箱を上着のようにそっと肩にかけてあげるくらいの気遣いは欲しい。優しさとはそうゆうものだ。

などと、このあたりまでシミュレーションして箱をデザインしていれば、中身は推して知るべしである。箱のグラフィックやネーミングに凝るのも大切ですが、五感に訴えるデザインを工夫しても面白いかもしれません。

医療系学会の展示会

医整形外科、脳神経、放射線、遺伝子研究、獣医など、医療系の学会に付属したコンパクトな展示会のご依頼がある。
これは、ビックサイトのような、いわゆる展示会場ではなく、ホテルなどでよく見かける専門学会のことです。多くの場合、学会自体は会議室などで行われるのですが、休憩時間や開催前後の時間にはロビーで、懇親会などの時間には宴会場の片隅でコンパクトなブースを構える、学会ではおなじみのスタイルです。

ここでの展示のコツは、一瞬で言いたいことがスッと理解できることもさることながら、思わず見入ってしまうような切り口のアプローチです。メーカーの営業マンが夜の繁華街のように立ち並び、見飽きた製品展示を陳列しているだけのブースには辟易としています。

そもそも学会の展示会は、一般的な展示会とは違い、およそ最新情報や設備・技術などは入手済みで、今さら「展示」をしたところで医療関係のプロたちにとっての目新しさは無い。
ただ、医療関係者といえ、未だ現場に導入されたり広まっていたりはしません。
ましてや、クライアント(患者さま)にとっては推して知るべしである。

となれば、インフォームドコンセントでクライアントに(患者さま)できるだけストレートで、わかり易く伝えるプレゼン手法・ツールが必要になってきます。もし、学会の展示会ブースでこれらの「プレゼン手法・ツール一式」が
・貰えるとしたら…、
・ある程度カスタムできるとしたら…、
どうでしょう?

学会の展示会に出展するメーカーは、殆どが世界的にメジャーな会社ばかりですから、製品・サービスはタイプが異なるだけで、ハイエンドレベルです。選択理由は、お付き合い、慣れ、好みなど性能以外の理由が多いのです。
学会の展示会では「プレゼン手法・ツール一式」が貰えることを武器に、この「性能以外の理由」での採用へのアプローチを行うことが、成約へ繋がるブースなのだと思います。

とはいえ、内容はプロが見るとバカバカしいとさえ思えるほど他愛も無いものです。
以前「不織布」展示会で、「綿あめマシン」を持ち込んで綿あめを作ったことがあります。不織布のプロが集まる展示会で、今さら…かと思うかもしれませんが、一見あたりまえのようなことでも使い方しだいでは面白く見せることもできるのです。

まずは話を受入れてもらえる気持ちになってもらわないと、話が次に進みませんし「良い信頼関係を構築するのだ!」と手を振りかざしてみても注目してもらってからでないと前に進めようがありません。

自社の製品を売り込むのも重要ですが、このあたりの痒いところに手が届くお付き合いが大切なのだと思います。この角度からのアプローチができれば他社に差がつけられるのです。

バニラアイス

アイデアを抽出するときには、イロイロな角度から切り込んでみたり、距離感を調整してみたり、回転や反転させてみたり、思いつく限りのアプローチで考えをめぐらしてみます。

例えてみれば、31種類のアイスクリームを全部食べてみるということです。全て味わってみて「やっぱりバニラだね!」という結論に至るのです。

これは、他のアイスには目もくれず、最初っから「バニラだよーっ!」と食べるのとは大きく違います。
結果は同じでも、プロセスがまるで異なるのです。当然ながら、プロセスが異なると意味も異なってきます。
一つ一つのアイスを味わい、特徴を掴みながら試行錯誤を繰り返して行き着いた先に「やっぱりバニラだね!」という結論には重みというか、飛ばしてはいけない階段があるように思います。

「バニラだよーっ!」のような、安易に手近で馴れた解決策で間に合わせてしまえ!といったことではなく、良い意味で徒手空拳というか暗中模索ぎみに、もがき苦しんで「やっぱりバニラだね!」と見出す基本動作から生まれるものかもしれません。これは一見、非効率で要領の悪い手順のように感じるかもしれませんが、実は「ビジュアル化」する際には大きく影響するのです。

「やっぱりバニラだね!」は、最近の「小説を映画化する」場合にも見受けられます。映画のスタッフが作者にビジュアルイメージを聞取り「ビジュアル化」してゆきます。

例をあげると、小説に「後を追っていると、すぐ先を曲がったところで忽然と姿を消してしまった」とあった場合、コレを「ビジュアル化」するには、追っている風景、時間帯、天候、通行人、服装、髪型、体格、年齢、性別、足音、息づかい、距離、曲がる方向・・・などなど、あらゆる設定を決めなければシーンが描けません。つまり「ビジュアル化」できないのです。同じ文章であっても「ビジュアル」によって全く違った印象になってしまいます。
「ビジュアル化」には具体性が無ければ成立しないのです。

アイスの事例から少しズレてしまいましたが、基本動作を見くびると「ビジュアル化」といった表現には行き着かないのは同じです。どんなに面倒くさくても時間が無くても、基本動作から逃げない姿勢で制作してゆかなければなりませんね。
プロフィール

フラッグシップ

Author:フラッグシップ
株式会社フラッグシップ

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